書籍の電子化 新技術開発

●書籍を電子化する新しいシステム「BFSオート」が開発された。東大の石川正俊教授が開発した高速画像処理の技術を応用したもの。大日本印刷と東京大が開発したこのシステムは、次々とページをめくり、2台のカメラが撮影する。レーザーでページのゆがみを把握して修正する。ページを破ることなく、1分間に250ページを読み取れるという。

●2013年度中の実用化を目指すという。 まずは13年度、大日本印刷の工場内に導入し、図書館や研究機関の蔵書を電子書籍化するサービスに使う。 大日本印刷技術開発センターの山田雅宏主任は「これまで本すべてを印刷するには手間と時間がかかった。BFSオートなら短時間で電子化できるだけでなく、傷みやすい古書などでも活用が期待できる」と話している。

●紙の本の電子化には、自炊などと言われて、本を断裁してコピーしていた。それが、機械で高速でめくり、即時に電子化できるわけで、その実用化が大いに期待される。

■ 「BFSオート」の機械 朝日新聞 デジタル より