出羽三山神社の神事

●今日の庄内日報に、鶴岡市羽黒町手向地区の、松の勧進の様子が報じられていた。
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宿坊街にほら貝響く 手向地区「松の勧進
 出羽三山神社の「松の勧進」が15日、お膝元の鶴岡市羽黒町手向地区で始まった。時折強い雨が降る中、山伏たちが吹き鳴らすほら貝の音が初冬の山里に響き渡った。
 松の勧進は、大みそかから元旦にかけて羽黒山頂で行われる出羽三山神社最大の祭事「松例祭」の浄財を集める行事。100日間の修行を積み祭りで主役を務める山伏の松聖(まつひじり)2人が、小聖(こひじり)の山伏を従えて家々を回り、無病息災や家内安全のお札を配る。
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●私は、『可笑記』の作者・如儡子の母方の伯父が、羽黒山の警備の責任者だったという関係で、羽黒山の調査は何回も行った。一度は、手向の院主にある宿坊、小林坊に5日間ほど宿泊して、羽黒山内全域を調査した。小林坊の小林庸高氏はほら貝の名手であった。毎朝、食事の前にお祈りをして、調査に出掛けた。羽黒山の長老にも面会を許され、毎日、毎日、全山内を調べ歩いた。しかし、実りは無かった。

羽黒山内には、300ほどの寺があったが、明治の神仏分離で、全て取り壊されてしまった。これらの寺に保存されていた資料は、全国にカスミの如く飛散してしまったのである。伝記調査をしていると、このような事にもめぐり合う。

■手向地区「松の勧進

羽黒山内にある、国宝五重塔