「齋藤筑後守記念碑」 拓本

●今日、承春先 先生からレターパックが届いた。中には、先生の、お心のこもった書簡と共に、過日、酒田上日枝神社境内に建つ「齋藤筑後守記念碑」から作成した拓本が入っていた。朝食もせず、5時30分にホテルを出発、朝日の出る前に、と作成した2枚の内の1枚である。1枚は斎藤家の御仏前にお供えした。1枚は書家の承先生が保存すべきだろう。それなのに、先生は私に下さると申される。本当は、3枚採りたかった。しかし、慎重に、慎重に進めて、2枚がやっとだった。

●承先生には、これからも、この貴重な書体で、二本松の墓誌の補刻の原稿もお願いしなければならない。この拓本は、是非とも、先生のお手許に留めて頂いて、出来ることならば、これからも、日本の人々に書の指導をして下さるだろうから、その折に、教え子の方々に、見せてあげて欲しい。私はそのように切望する。

●先生のお父様、お母様の墓前には、もう、写真をお供えして下さったと思う。お兄様にも御報告はされたと思う。書は余り得意ではないと言われるお姉様、しかし、拓本の出来栄えは如何? と心配して下さったのだから、これも、逸早く報告して下さったものと推測する。

●私は、生涯をかけて研究してきた、如儡子・斎藤親盛の締めくくりとも言うべき記念碑に、このような、品格のある、貴重な書体で表現して頂いたことに、心から感謝申し上げる。謝々、謝々。

■「齋藤筑後守記念碑」拓本



■記念碑建立の折の小講演
 承 先生が撮って下さった。