猛暑の中の研鑽

●今日で7月が終り、明日からは8月。現役時代を思い出すと、気の引き締まる時だった。学務も1段落し、卒業年次の学生の卒論計画も確認し、8月・9月は夏期休暇に入る。有給休暇も15日間ほどはあるが、大部分が、自宅内外の研修である。この長期研修期間を利用して、大型の研究テーマに取り組む。

●この、2、3日、若い研究者から、しきりにメールが入る。今、○○の原稿を進行中、近々、京都・大阪の調査の予定、この作品は、このように解釈して処理したいがどうか、などなど。この猛暑の中での研鑽に頭の下がる思いである。

●近時、大学教員が、アチコチのテレビ番組に登場して、お茶の間を賑わしている。国文学専攻の研究者が、東日本大震災の復旧状態や、高層マンションで発生した殺人事件にコメントしたりしている。啓蒙的な活動をする研究者は、かなり前からいたが、自分の専門分野の内容を一般の方々に知って貰う、そういう意味では、それもアリ、かと思ってはいたが、この頃のテレビの登場は、少々、度が過ぎてはいないか。

●私などにも、時々、テレビ局や新聞社から電話がかかってくることがある。ネットで情報発信しているので、そんな影響かも知れない。しかし、私は、素養も無く、博識でも無いので、全て謝絶している。とにかく、この猛暑の中で、真摯に研究に取り組んでおられる研究者に感謝せずにいられない。