早朝 6時半の電話

●朝起きて、メールのチェックをしていたら電話が鳴った。早朝なので、妻の美容院のスタッフからの電話と思って出なかったら、松本さんから、お電話、と妻の声。ン? 何かあったか? と電話を取ると、大学時代からの友人の松本君だった。朝早く済みません、と一言。要件は? と問うと、草稿を読みました、その感想です、とのこと。

●松本君も、私と同じ老齢者ゆえ、感情を抑えられず、時間の常識も忘れてダイヤルしたのであろうか。彼は、私と違って高偏差値の秀才である。何しろ、防衛大第一期の難関を突破して入学している。何故か途中で法政に転校して、私と仲良しになった。思えば長い付き合いである。彼は経済、私は文学、しかし、ウマが合った。私が『井関隆子日記』を出した時も、サンデー毎日の友人に連絡して取り上げてくれた。江戸博や昭和女子大歴史文化学科や調布市で講演した時も、駆けつけて聞いてくれて、感想を述べてくれた。このような、友人は、そうそう、居ないだろう。

●今回の電話も、私の草稿を読んでいて、どうしても話したくなったという事らしい。早朝のことを思うと、少々は驚くが、有難い友人である。この草稿は、来年の4月発行の雑誌に発表したいと思う。発表の前に、松本君に読んでもらった。お蔭さまで、松本君のアドバイスで、修正すべき点もある。感謝、感謝。

■45年前、私学会館にて。松本君は居るのかな。