嬉しい 広告

●本日の、朝日新聞の読書欄の「朝日出版情報」の「文芸・評論」の項に、拙著『如儡子百人一首注釈の研究』が出ていた。たった1行の広告であるが、私は大変嬉しい。以前、文春新書から出した、井関隆子の『旗本夫人が見た江戸のたそがれ』の時は、1月元旦に全5段の広告を出してもらった。これは、一生に1回のハプニングであり、研究者としては、今回のような、1行広告でも出してもらえれば、この上ない喜びである。

●今度の著書は、仮名草子作者の書き残した百人一首の注釈書であり、仮名草子の側から見てもパッとせず、まして、和歌の側からみても、素人の著作であり、高くは評価されないだろう。著者の如儡子としても、「百人一首注釈書叢刊」の別巻に入れて頂いただけで、身に余る光栄と思っているだろう。私とて、同様である。この御配慮に対して、関係者に感謝している。

●ネット上の book.asahi.com の文芸評論の項に拙著の写真が小さく出ていた。その面の上の方に、ドナルド・キーン氏の著作集の第3巻『続 百代の過客』が出ていた。

●以前は、出版情報は、専ら新聞広告や雑誌広告であったが、今は、それと共に、ネット情報が威力を発揮している。以前は、新聞第1面最下段のサンヤツ広告が有力な媒体であった。出版社は、3段8つ割りの小さなスペースの中に、いかに多くの情報を盛り込むか、その事に頭を使った。今も、同じではあるが、そのサンヤツがネットアサヒに出ていて、そこでは、その1行から、さらに詳細な情報を読者に伝えることが出来る。ネット時代に感謝である。

■5月6日の「朝日出版情報」

■book.asahi.com の文芸評論の項
最下段の右端が拙著、最上段の2番目が『続 百代の過客』