あーあ 40年 今日 ここに・・・

●4日は、みどりの日、今年も5月になったので、ゴムの木を外に出した。今年も元気に、初夏から暑い夏に向けて、新しい芽を出し、葉を広げるだろう。思えば、このゴムの木は、私の『井関隆子日記』研究と共に、40年、歩み来たりて、今日ここにある。

●私は、昭和47年、千葉の新検見川の市街地住宅に住んでいた。毎日、毎日「天保日記」を読んでいた。海のものとも、山のものともわからない、天保時代の女性の日記。そんな時、4階の私の家のブザーが鳴った。おばさんが、駕籠に小さなゴムの木を入れて売りに来た。300円くらいで買って、机の上に置いて眺めながら日記を読んだ。それが、今、図書館にある『井関隆子日記』である。

●所沢に転居しても、ゴムは私が育ててきた。冬は、ゴムのために暖房をつけて寒さから守った。このゴムは、いつも、いつも、私が井関隆子の日記を読み、原稿を書き、出版にこぎつける、その様子を見守ってきてくれた。今年で40年間になる。

●「わが日のもとのあさぼらけ 輝きいでし学び舎は 理想の木の実を地にまきて 培いきたりし 40年 あーあ 40年 まっしぐらに」

昭和女子大学の『祝歌』は、学生が斉唱するのを聞くと、実に素晴らしい歌であった。遠ーき昔を思い出すと、懐かしい。

■40年のゴムの木




■40年前の 机の上のゴムの木
 机の上の左にあるのがゴムの木