伝統の力 国学院大学の論集
●『國學院大學 校史・学術資産研究』第4号(平成24年3月9日発行)を拝読した。422頁の大冊である。
○國學院大學図書館所蔵『羅生門』の解題と翻刻・・・・針本正行・山本岳史
○國學院の「国学」・・・・阪本是丸
○國學院大學図書館所蔵『徒然草』版本解題・・・・伊藤慎吾
○國學院大學図書館所蔵 奈良えほん『田村の草子』解題と翻刻・・・・山本岳史
など、これはその一部である。
詳細は → http://www.ksskbg.com/kanabun/news2.html
●私は、
○庄内藩佐藤氏旧蔵天保改革期前後の「聞見録」・・・・清水正彦
にも関心をもった。例の天保改革の中で発令された「三方領知替」に関する記録である。幕府は一旦発令したが、庄内の領民などの反対で中止した。この件は、井関隆子も詳細に記録している。それで、注意をひいた。
●それにしても、これだけボリュームのある論文や資料を発信する伝統に敬意を表する。国学院といえば、私は、多くの先生にお導きを賜った。鹿島則幸、鈴木棠三、朝倉治彦、望月翠山、吉海直人、畑尚子、の諸先生、まだまだ、おられるかと思うが、有難いことに思う。
■『國學院大學 校史・学術資産研究』第4号