共栄堂 の ビーフカレー

●昨日は、久し振りに神保町へ行った。若い研究者から『仮名草子集成』の校正刷を受け取るためである。約束の時間までにゆとりがあったので、三省堂や書泉など大型書店を一巡したが、相変わらず、国文学のシェアの小型化には驚くばかりである。国文学、日本文学ではなく、日本文化、比較文化、などでよい訳はない。

●今、東京堂書店はリニューアル中で、編集の菅原さんの案内で、裏口から会議室へ。書架に自社の出版物がズラリと並んでいる。東京堂出版は、明治23年(1890)の創業で、120年の歴史を誇る老舗出版社である。私達のお世話になっている『仮名草子集成』も昭和55年から始まって、第47巻まで発行した。現在、第48巻が進行中であるが、若い研究者の情熱と、老舗出版社の御理解で、完結して欲しいと願わずにいられない。

●久し振りに、神田のカレーの老舗、共栄堂に寄って、名物のビーフカレーを頂いた。ライスは大盛りではなく、と注文したら、なんとボリュームのあること。私が老人になったからか、神田は学生の街、食べ盛りの若者には、これが似合うからか。LM氏とは、しばし、談笑して分かれた。

■共栄堂 の ビーフカレー

■120年の歴史 東京堂出版