東日本大震災 より1年

●あの、東日本大震災から、今日で1年が過ぎた。大変な1年間であった。テレビを見ても、新聞を読んでも、陸続と発行された、記録写真集を見ても、いずれも、深刻な問題が提起されていた。昨年、その状況を、私は、次のように記していた。
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2011-03-12
東日本大震災 M8.8
●昨日は、『芸文稿』第4号の責了を印刷所へ送付して、ほっとして、少し遅い昼食をしようとテレビをつけた。NHKも民放も異常な雰囲気である。三陸沖を震源とする大地震が発生したという。食卓に座ったら、テレビの警報と同時に、揺れ出した。かなり大きな揺れである。2階の書斎よりも1階の方が安全だろうと、テレビの報道を見ながら、待機した。テレビの上の、佐渡の朱鷺の彫物と、かつての愛犬トラの写真が揺り落とされた。書斎の本は、20冊ほど落ちていた。
●妻より安否の電話があり、私は息子のケータイに電話してメッセージを残す。山形の斎藤金型に電話したが音信不通。教え子の5人からメールが入っていた。
★★斎藤金型のHPも当初は開けなかった。13日には開けたが、コメント無し。3月14日、ようやく会長さんの携帯につながりホッとする。15日HPの社長コメントで、会社施設も異常なく、社員も全員無事のコメントあり。★★
●テレビの報道を見ていて、津波の威力に慄然とした。大きな漁船が海方向から横向きで流され、コンクリートの防波堤に引っかかって横倒しになる。その先の砂浜には緑の並木があり、並木のもとに車が10数台停めてある。その外側には広い道路があり、トラックや乗用車が走っている。そこに津波は迫って、駐車中の車も広い道路も、その先の家々も、またたく間に飲み込んでいった。
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●今年も、昨日、『芸文稿』第5号を責任校了にした。しかし、この1年間、被災地の惨状に心をいため、被災された方々に思いを致し、日本全体が総力を挙げて救出、復興に尽力する姿に感激し、世界各国のあたたかい支援に感謝した。政治も警察も自衛隊も被災地の復旧に努力した。私は、そう思う。
日本赤十字社の、現在の国内の義援金の受付状況は、3493億円、海外救援金は、963億円だという。そのうち、2879億円を配布したという。私も貧者の一灯を日赤に託した。
朝日新聞によれば、現在、死者15854人、行方不明者3155人、避難者34万3935人、だという。今日、国立劇場で追悼式典が行われたが、三県の遺族の方々の言葉に涙がこぼれた。

東日本大震災 追悼式典

■追悼のことばを述べられる 天皇陛下