柴犬 トラ

●天井裏の物置を整理していたら、トラの写真が出てきた。とても利口な犬で、息子が飼いたいというので許可したが、結局は、私が22年間、散歩と世話をすることになった。昭和63年、3匹の仔を産んだ。メス1匹、オス2匹。メスは知人のフランス人にあげた。オス2匹は、昭和女子大の国文科の学生にも、写真を回覧して宣伝したが、カワイイとは言ったが、貰い手はなかった。結局、板橋の兄の家と身延の実家にあげた。

●22年間も世話をすると、家族同様になり、時々、息子と間違えて呼んでしまった事もあった。3匹の仔犬を観察していると、メスがとても賢かった。お菓子などを上げると、メスはまず1つをくわえて、木の陰に隠してきて、別のものを食べていた。オス2匹は、目の前のものを、ただ、ただ、食べていた。フランス人の家に貰われていったメスは幸せだったのか、実家へ行ったオスは5年ほどで他界した。母よりも短命だった。

■3匹の子供におっぱいをあげるトラ


■賢いメス犬

■メスの御機嫌を伺うオスたち