『近世文学研究』第3号 発行

文学史探究の会発行の『近世文学研究』第3号が発行された。A5判、162頁、2011年10月30日発行。創刊は2009年であるから、年1冊刊のようである。第3号は、力作・労作の論文が多く、ますます、活発な研究活動が思われ、今後が楽しみである。

●「創刊のことば」に、
「近世文学はそれ以前の古典と明治以後の近代を繋ぐ問題に充ちた世界である。研究誌を創刊するゆえんである。」
とある。

●第3号の内容を拝見すると、近世初期俳諧に重点がおかれているようである。第4号以下では、近世後期と明治初期にも照明を当ててもらえると有難い。この江戸末期と明治文学との関係に、きめ細かい論考が望まれる。

●新しい雑誌は、出すのは、比較的に容易いが、1号1号と、積み重ねて継続するのは、非常にむつかしい。3号雑誌とよく言われるが、この高邁な目標を掲げてスタートした学術雑誌の灯を、いつまでも、輝かせてもらいたい。

★『近世文学研究』第3号の詳細 → http://www.ksskbg.com/kanabun/news2.html 

■購読について
創刊号・第2号・第3号、
1部 1500円(送料込)。講読申し込みは、発行所まで。

215−0023 川崎市麻生区片平 2−18−6
電話 044−989−2505
発行所 獺祭堂

■『近世文学研究』第3号