「チーム医療」

●今回、入院して驚いたのは、主治医、他の医師、看護師、薬剤師、など、多くの各担当スタッフがネームプレートを付けて、病床を訪れて、それぞれの役割を果たしていることである。30年前に、国立西埼玉病院に入院した時は、主治医の大久保先生と補助の宗像先生、それに看護婦長以下の看護婦の皆さん、この方々が治療してくれた。2週間も入院すると、すっかり、医師も看護婦も覚えられた。ところが、今回は、毎回、自己紹介はしてくれるのだが、何しろスタッフの数が多い。とても、後期高齢者には覚えられない。

●「チーム医療」とは、一人の患者に複数の医療専門職の方々が連携して、治療やケアに当るスタイルらしい。現在は、高齢者の入院が多く、治療と同時に、ケアがウェイトを占めていて、どのスタッフも、実に見事に患者に対応していた。

●今年7月には、「第61回 日本病院学会」が新宿の京王プラザホテルで開催され、この石心会狭山病院の研究者も、9つのテーマで研究発表をしている。それぞれのテーマを見ると、「チーム医療の推進」に力を入れている事が分かる。そうか、今、病院は、このように、社会の実状に合わせて変化しているのか、と、今回の入院でよく分かった。

●「看護婦」→「看護師」となって、男性のスタッフが加わったことも大きな変化で、今回の入院で、良い制度だと思った。男性の看護師の皆さんにも、大変お世話になった。そう言えば、友人の田中君の御子息も看護師の仕事を選択したと伺っている。新しい時代の意義ある人生だと、敬意を表する。

●炊事・洗濯・子育ては女の仕事、男は外で稼ぐ、この前近代的な考えは、第二次世界大戦後、大きく変革された。私は、小学5年の時、終戦になったので、積極的にこの考えを実践してきた。今回の入院は、多くの事を学ぶことが出来た。

■「第61回 日本病院学会」