ソニー リーダー と 三一書房

●今日は、ソニーの書籍専用端末「リーダー」にネット接続接続機能を搭載した新商品が10月に発売されると、報道された。無線ラン等による接続機能をもたせるという。結構なことである。結構な事ではあるが、私などには、コンテンツの点で、まだまだ、触手は延びない。しかし、リーダーやガラパゴスが、電子書籍の専用端末として延びることは、読書界にあっては歓迎すべきことである。

●ところで、コンテンツの不足を痛感していたら、今度は、こともあろうに、あの三一書房が、200点以上の書籍を著作者に無断で電子書籍として、リーダーストアやツタヤ・ガラパゴスに配信していたという。呆れた話で、日本の出版界の弱点が露呈した形である。朝日新聞小見出しには「コンテンツ争奪加熱■契約書交わさぬ慣行」とある。コンテンツは、これまでの蓄積を復活させれば、まだまだ、良いものがあると思うし、私など、それを願っている。ただ、もう1つの、日本の出版社の慣行、出版契約書を作成しない慣行は、時代遅れだと思う。日本書籍協会作成の様式があるので、是非とも契約書を交わすようになってもらいたい。契約社会のアメリカなどでは考えられない事だろう。それにしても、学生時代から愛読してきた出版社、三一書房の今度の態度には失望した。

ソニーのリーダーの新商品  朝日新聞、9月30日

三一書房の不正 朝日新聞 9月30日 夕刊