さあ、10月 だ

●間もなく、10月になる。現役の先生方は、明日、大学へ出て、1日からの後期開始に備える。私も、現役の頃は緊張した時期だった。夏休みを過ごした学生たちは、元気に顔を見せてくれるだろうか、後期の授業は、どのように始めようか、紀要へ出す論文は、これで良いか、などなど、緊張した。しかし、リタイアして、大学へ行かなくなって、もう4年になる。この時期の緊張感も、少ーし、薄れて、懐かしさがある。現役の皆さんに申し訳ないように思う。

●私は、若い頃から、書いたものは、手許ではあたためない主義で、書いたらすぐ発表してきた。そのために、発表の場を作った。学術雑誌は『文学研究』(これは、大先輩方が、昭和26年に創刊したもの)、『近世初期文芸』この雑誌は、昭和44年に、島本氏と私で創刊した。『芸文稿』この雑誌は、『文学研究』を95号で終刊にした、その代替として、平成20年に創刊した。このようにしておけば、何を書いても発表は出来る訳である。雑誌に入らない大部のものは、単行本で出版した。とにかく、書いた原稿は、即、活字化してきた。こうしておけば、何時、死んでも後悔はしない。

東京堂出版の『仮名草子集成』は第47巻まで出た。今、48巻の校正をしている。『近世初期文芸』は第27号まで出た。今、28号の原稿の仕上げをしている。『芸文稿』は第4号まで出た。今、第5号の準備を進めている。10月は読書の秋、研鑽の秋である。また、酒田の上日枝神社では「齋藤筑後守記念碑」の除幕式もあり、斎藤金型の出展するイベントが幕張メッセで行われる。今日は、さいとうクリニックへ行って、健康のチェックをしてもらった。斎藤先生は、まずまず、と申された。

■『仮名草子集成』第47巻

■『文学研究』第95号で終刊となった

■『近世初期文芸』第27号

■『芸文稿』第4号