碑文原稿仕上がる

●昨日は、池袋へ出て、承春先先生とお会いした。待望の「齋藤筑後守記念碑」の原稿が仕上がったのである。有難く拝受し、喫茶店で概略のところ拝見し、帰宅して精読して、了となった。早速、齋藤豪盛氏にお送りして、進行して頂くことにした。先生は、母国・中国の御自宅近くの公園の記念碑に、直に朱筆で書したことがあるという。先生の父君は、過日、93歳で御他界なされたが、この度の碑文の件を報告したら、大変お喜びになられた由。私は、2分の1の朱筆のものを、父君の霊前に是非とも供えて欲しいと、お願いした。

●先生の父君は、例の文化大革命の中を生きられ、中国文化財の保護・保管に大変な御苦労をなさったという。かつて、中国の文化財が国外に流出したことがあり、その時、父君は、流出の可否を判断される役目をも担当されたという。文化財の真贋の判断、これは、誰でも出来る事ではない。「真」をたくさん見てはじめて、「贋」を見抜くことが出来るのである。中国の政府は、父君の功績に対して、手厚い対応をしたと伺い、嬉しかった。

■「齋藤筑後守記念碑」の原稿