久し振りの市ヶ谷 梶木剛を偲ぶ

●今日は、久し振りに市ヶ谷へ行った。5時から、グランドヒル市ヶ谷で、〈梶木剛さんを偲ぶ会〉が行われ、それに出席した。文芸評論家の梶木剛氏は、昨年5月19日に73歳で他界された。その一周忌を記念して、本年5月19日に遺稿集『文学的視線の構図』が深夜叢書社から出版された。それを踏まえて、本日、偲ぶ会が開催された訳である。

●奥さんにも、お子さんにも、お孫さんにも、お会いできた。梶木氏と関係のある方々、特に近代文学評論家の方々と、新聞社・出版社の方々が多かった。古典の私には、少し、バチガイな気もしたが、梶木氏とは、何度も海外旅行をしているし、何度も何度も飲んで語って、近代文学を教えて貰ったので、お一人お一人の偲ぶ言葉に、これも梶木氏の人間像が伺えて有難かった。

●それにしても、吉本隆明・月村敏行・梶木剛など、深い深い、文学活動の軌跡を伺えた。

「吉本が主宰していた、いわゆる自立誌『試行』の最初から最後までの投稿執筆者で、殆ど出ずっ張りであった。『試行』は1961年9月創刊で97年12月終刊となり、74号までも続いたのだから梶木が文芸評論家として自己確立したのも、この『試行』においてである。」(月村敏行氏「梶木剛のこと」)

●これだけ知っただけでも、梶木氏の凄さがわかる。その吉本隆明氏は、健康的に出席できず、お嬢さんが見えて、スピーしてくれた。

■法政大学の ボアソナード タワー

グランドヒル市ヶ谷