8月は 節電 と 鈴木重嶺 で始まる

●今年の7月は節電に努力したが、8月も頑張りたいと思う。ところで、本日、昭和女子大学の学術雑誌『学苑』8月号(通巻850号)が届いた。編集部へお願いして拙稿を掲載して頂いたためである。8月号は、近代文化研究所所長の山田潔先生の巻頭言をはじめ、日本文学科の大倉比呂志先生・齋藤彰先生などの文系の先生の論文が掲載されている。山田先生の巻頭言は、今回の東日本大震災を取り上げておられるが、自然と人間の文化に関するもので、心に響くところがある。

●私のものは、鈴木重嶺(翠園)に関する資料紹介であるが、今回は、昭和女子大学図書館で新たに購入された、重嶺自筆の資料と、もう1つは、鎌倉の細田賢氏から昭和女子大学図書館へ寄贈された、重嶺門下の書簡等48点の紹介である。今回で資料紹介も9回目になる。

鈴木重嶺に私が関与したのは、平成7年(1995)からである。重嶺の直系の御子孫、松本誠先生の突然の御他界からである。先生は、御先祖の研究を進めておられたが、業なかばで亡くなられた。その御無念の思いを、少しでも、後世へ伝えたいと、お手伝いしたのである。資料紹介も9回目になり、「鈴木重嶺(翠園)伝記研究序説」(平成16年)もまとめた。これらの資料を活用しての、本格的な研究は後世の研究者に委ねたい。

昭和女子大学『学苑』8月号(通巻850号)