ゴムの木 復活

●30年以上も前に、千葉の新検見川で購入したゴムの木、片手に乗るほどの小さな鉢だったが、手塩にかけて育てた甲斐があり、今は大きな鉢で、幹も太くなった。ただ、今年は、土の入れ替えの時機が遅れたのか、元気が無くて、葉はしなだれて、下がり気味。これで終りかと心配していた。私の人生と同じに衰えたのか、そんな一抹の寂しさもあった。しかし、7月に入り、暑い太陽の下に出したら、元気になって、葉もピンとして、新しい葉も出てきた。

●今回、京都府の公立高校の入試に『可笑記』が出題され、気分を良くしていたら、「齋藤筑後守記念碑」の清書をお願いしている、承春先先生からお電話があった。前期の授業も終わるので、碑文もそろそろ完成したいという御報告。さらに、承先生は1つの提案をしてくれた。記念碑の石に直接書きましょうか、というもの。中国では、そのようなケースが多く、先生も公園の記念碑に書いた経験がある由。

●早速、長井市の齋藤さんにたずねたら、石は郡山の石材店にあり、先方に問合せたところ、現在は、ゴム質の素材に転写して、コンプレッサーで砂粒を噴射して彫るとのこと。私は、彫刻師が鑿で彫るのかと思っていたので、驚く事が多い。

如儡子・親盛も、自分の作品が、京都府の高校の入試に採用されて、喜んでいると思うし、第13代・豪盛氏も喜んでくれたし、承先生の御厚意もあり、それに、ゴムも元気になったし、気持ちの良い、7月の終りになった。

■復活した、ゴムの木