「青空文庫」 登録数 1万冊

朝日新聞の「ひと」欄に電子図書館青空文庫」の富田倫生氏、59歳が紹介されていた。青空文庫の開設は1997年7月だという。著作権の切れた著作を、多くのボランティアなどの協力を得ながら入力し、これらをネット上で無料で読めるようにしている。その、登録点数が6月8日に、横光利一の『上海』で1万点に達したという。快挙である。富田氏は『パソコン創世記』という著書も出しておられるが、紙の本ではなく、ネット上でのテキスト提供に取り組まれ、14年目で1万点公開というところまで継続された。

●2011年5月1日〜31日  のアクセスは、XHTML で、
1、ドグラ・マグラ  夢野久作   15293
2、雨ニモマケズ   宮沢賢治   12557
3、銀河鉄道の夜   宮沢賢治    9341
4、山月記      中島敦     9267
5、坊ちゃん     夏目漱石    9026
 〜
500、甘鯛の姿焼き 北大路魯山人   221

1ヶ月のアクセス数である。この外にテキスト版もあり、漱石の『坊ちゃん』がトップで、アクセス5698である。『坊ちゃん』は、1ヶ月に14724のアクセスがあったことになる。凄いことである。富田氏を中心にして活動する「青空文庫」に感謝する。

朝日新聞、2011年6月10日