シニア層とパソコン

●今日の朝日新聞の55プラスで、「パソコンで楽しく ①」を特集していた。パソコンはシニア層には心強い味方であるという。電通総研と東大橋元教授の共同研究によれば、デジタル層と非デジタル層では、明らかな違いがあり、デジタル層の方が生き方に積極性があるという。当然と言えば当然の結果であろう。具体例として、埼玉県のミゾイさん、76歳を紹介している。ミゾイさんは日常生活の様子をツイッターで発信していて、そのツブヤキに多くの感想が寄せられているという。毎日を活き活きと送るミゾイさんの様子が目に浮かぶようである。

総務省の情報通信白書によれば、65歳〜69歳のインターネット利用率は、2008年には38%だったが、2009年末には58%になったという。パソコン利用が、確実に、高齢者層にも普及している。先日のテレビで、ゲームセンターの客層が最近変ってきて、若者中心から、高齢者の割合が増えていると報じていた。

●私は、かつて、雑誌編集部へ原稿をフロッピーで提出したら、プリント原稿にしてくれと、断られたことがある。所属の方々にパソコンを活用するように提案した時、即対応してくれた人もおられたが、「ボクは書き原稿で通すからッ」と見向きもしない方もいた。また、パソコンも結構だが、日本語の基礎を学んでからでも遅くない、と学生指導されていた方もいた。パソコンなんて、そんな大ぎょうのモノではない。ただ、キーボードをたたいていればよい、そのテイの文明の利器なのである。

朝日新聞、6月3日