絶版本 公共図書館にデータ配信 (国会図書館)

●今日の朝日新聞の記事によると、国会図書館は、絶版本など、入手困難な書籍を電子データ化して、大学図書館公共図書館へ配信する方向で進めているという。この案を、27日行われる、作家・出版社、図書館団体などの検討会議に提出するという。

国会図書館は、蔵書の劣化防止対策として、1968年までに刊行された出版物約90万冊を電子化して、画像データを保存していて、このうち、明治・大正期の約17万は既に画像公開している。この方法を、さらに拡大させるということらしい。これは、結構なことだと、私は思う。

●また、国会図書館長の長尾真氏は、書籍データの配信案として、まず、「電子出版物流通センター」という団体を設立し、国会図書館から無料で貸し出された書籍データを館外の利用者に配信する。その際、利用者からアクセス料金を徴収する。料金については、「交通費に相当する適当な金額」(長尾氏)といい、数百円程度となる見込みだ。その徴収した代金は、電子出版物流通センターが出版社などの権利者に分配する。さらに、書籍閲覧サイトに広告を掲載し、その広告料金を権利者に分配する考えもあるという。これも、私としては結構だと思う。

●今日の新聞には、ソニーが、アイパッドに対抗して、ソニータブレットを発売すると発表したとも報じている。一般の人々には興味のあるところではあろうが、私などは、もうソニーリーダーで結構ということで、絶版本の電子化、配信の方に興味がある。

■27日、朝日新聞