如儡子・斎藤親盛の墓所も被害

●今日、長井市の斎藤広盛の後裔、第13代・斎藤豪盛氏から連絡があり、斎藤家の菩提寺、二本松の松岡寺の墓域の被害も甚大であると知らされた。斎藤家のお墓は、先祖代々の墓石と、2枚の大きな墓誌を刻した碑が建っている。臨済宗妙心寺派・松岡寺の創建は、寛文4年(1664)に開山。親盛の娘が寛文元年に没し、この寺に葬られた。以後、斎藤家は、この寺を菩提寺としている。

●昭和44年に第1回目の改葬を行い、平成4年に第2回目の大改葬を行い、現在に及んでいる。奥の正面に供養塔2基と先祖代々の墓石が建つ。向かって左側に、奥から2枚、代々の法名を刻んだ墓誌が建ち、その手前に、斎藤家の歴史を刻んだ大きな碑が2枚建ってる。

●私は、第2回目の改葬には全面的に立ち会った。実に見事な墓所である。初代光盛も、2代筑後守広盛も、3代如儡子親盛も、この墓を喜んでいるものと思う。13代豪盛氏は、私より1歳下であるが、氏と力を合わせて、如儡子の伝記を集成することができるのを幸せに思う。

●今度の大震災で、松岡寺の墓所の90%が被害に遭ったという。斎藤家のお墓は、応急処置をして、新たな墓石の追加と共に、修復をされると知らされた。今年は、酒田の日枝神社境内に「斎藤筑後守記念碑」を建立の予定であるが、その碑も墓石と同じ須賀川の江持石にする予定だった。しかし、採石場も今回の地震で、中に入れない由。白御影石に切り替えて進めるとのことである。

■二本松の松岡寺

■斎藤家の墓所


■大きな墓誌



■斎藤家位牌 右端に如儡子法名・没日が記されている。