ネットの力 ムバラク を倒す

●エジプトのムバラク大統領が辞任に追い込まれた。当初、ムバラクは、辞任ではなく、体裁よく、独裁的な長期政権を移譲したい考えのようであった。しかし、エジプトの若い市民は、それを拒否して、さらに大勢が街頭に出た。

●この動きには、ネットのフェイスブックが深く関わっていると報じられている。当初、独裁的なムバラク政権は、ネット情報の遮断という暴挙に出て、世界の批判を受けた。これは、中国の共産党も同様な手段で、市民の情報を制限しようとして操作して、グーグルともめたこともある。日本の尖閣問題も同様である。政権当局の処置よりも、ネットの動きが早いのである。今回のエジプトでは、ミクシーと同様なフェイスブックの動きが早くて、効力を発揮したらしい。
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■facebookは、5億人以上のユーザーがいるといわれる世界最大のSNSサービス。全世界の人と、実名で情報をやり取りできるのが魅力です。
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だが、その一方でユーザーの個人情報がフェースブックの提携企業に流出しているという疑惑をはじめ、さまざまな負の側面もある。フェースブックが私たちの生活にもたらしかねない10の弊害を挙げた。
1)生みの親が見つかる
2)債権者に監視される
3)保険会社に支払いを拒まれる
4)離婚の際に不利になる
5)鬱になりやすい
〔以下省略〕              ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・                                    【ネットより引用】

●日本もアメリカも中国も北朝鮮も、政権担当者は、情報の管理には一層の努力が求められることになる。

●私は、平成17年(2005)、昭和女子大学を定年退職した時、エジプトのカイロ近くの大学へ行って、大学院で近世文学を講じないか、というお話を頂いた。妻とも相談したら、妻は反対、私としても、研究のまとめが残っていたので、結果的には御辞退申し上げた。何年勤めるかは分からなかったが、ヒョットしたら、この度の政変に巻き込まれていたかも知れない。

朝日新聞 2月13日


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