豪雪の山形

●今日の、斎藤金型の社長のブログを見て驚いた。御自宅の屋根の雪おろしの写真が出ていた。屋根に積もった雪は1m50cmほどもあるという。今、東北地方は豪雪対策に取り組んでいるが、除雪用の費用の60%を、既に使ったという。2月に入って、さらに雪は降るかも知れない。

■1月25日の『河北新報』は、次のように報じている。
「豪雪、100人超が被害 山形・昨冬の約2倍
 山形県が23日現在でまとめた豪雪被害状況によると、県内の人的被害は死者7人、重軽傷者101人となった。昨冬(死傷者59人)の2倍近くに達し、記録的な豪雪被害となった2005〜06年以来のペースとなっている。
 県危機管理課によると、週末の22、23日、自宅などで屋根の雪下ろし中に転落する事故が多発。両日の重軽傷者は約40人に上った。
 危機管理課は「複数で作業していたため、素早く救出できたケースもあった。雪下ろしの際には命綱を付け、必ず2人以上で作業に当たってほしい」と呼び掛けている。」

●雪国の冬は、厳しい。『庄内日報』のトップページにある天気予報も、連日の降雪である。『可笑記』の作者如儡子・斎藤親盛は18歳頃まで、酒田で奉行の嫡男として成長した。私はこの作者の研究に生涯を費やしたが、夏の暑い盛りに酒田を訪れて調査していた事に、今も忸怩たるものを覚える。「雪朝庵士峰」の号を持つ人物の内部に迫るのは、そんなことでは無理だろう。色川大吉氏が、名著『歴史の方法』で指摘されるように、旅行者の目では、所詮、その人物の廻りをグルグル廻るだけに終わってしまうだろう。

■斎藤康盛氏のブログの写真


■『庄内日報』1月26日、雪、雪、雪の予報である。