『天理図書館稀書目録 和漢書之部 第五』 完成・刊行

天理大学出版部から『天理図書館稀書目録 和漢書之部 第五』が発行された(B5判、448頁、平成22年10月18日発行、頒価7000円)。この目録は、天理図書館稀書目録編纂室の岡嶌偉久子氏・山根陸宏氏が中心になって、金子和正氏・岡本千佳氏・西口尚子氏の協力を得て、10年に及ぶ歳月をかけて完成したものである。

天理図書館の和漢稀書の目録は、第1輯=650点収録、第2輯=922点収録、第3輯=3201点収録、第4輯=1101点収録、そして今回の第5輯=1277点を収録で、総合計は7151点である。国宝・重文など多数を含むこの点数には、ただ、ただ、頭が下がる。

天理大学附属天理図書館へ、私が初めて伺ったのは、大学卒業直後であるから50年近く前である。法政大学の島本昌一先生に連れて行って頂いた。金子和正先生、木村三四吾先生をはじめとして、図書館の多くの研究者の方々のお世話になり、御指導を賜った。駆け出しの経済的に厳しい時代には、天理教の信者の方々の寮に宿泊させてもらい、そこから図書館へ通った。天理市は全体が誠意に満ち溢れた街である。その中に、天理図書館は貴重な古典籍を所蔵して建っている。

★本目録の詳細→http://www.ksskbg.com/sonota/shin.htm

■『天理図書館稀書目録 和漢書之部 第五』


■同目録の図版より