シュガークラフト

●教え子の飯沼さんと銀座1丁目で会った。彼女はシュガークラフトを習っているが、もうかなり前に、新宿三越で作品を展示した。かなり大きなウェディングドレスの人形で、見事な出来栄えであった。今度は、先生と共著で、シュガークラフトの本を、ニュージランドで出版するという。各作品の日本語の説明は彼女が書くらしい。優秀な飯沼さんのことであるから、作品を引き立てるような名文が書けるものと思う。

●ところで、ニュージランドの出版社と契約を結んだが、印税は、本が売れてから、売れた分の印税を支払うという条件とのこと。日本では、本を発行すれば、そこで印税を著者に支払う。これが普通であるが、日本書籍協会の「出版契約書」をベースにして、各出版社は著者と個別の条件で契約書を結ぶ。私の経験では、『井関隆子日記』を勉誠社から出した時は、売れ高払いだったが、これは、かなり特殊な方である。年配の編集者の提案であった。私は、印税を原本所蔵者の鹿島氏と校注者の私で折半にする、という条件を出して出版契約書を作成した。また、『旗本夫人が見た江戸のたそがれ』を文春新書で出した時は、発行部数によって印税が支払われた。印税は定価の10%というのが一般的である。何はともあれ、教え子が外国で本を出すようになったのは嬉しい。本の出来るのが楽しみである。

●それに、今回は、〔銀座ささ花〕で、美味しい日本料理を頂きながら、ニュージランドの写真や、古都京都の美しい紅葉の写真を見せてもらった。実は、飯沼さんの兄さんがカメラマンで、その影響か、彼女の写真も見事な出来栄えである。楽しいひと時を頂いた。

■日本料理、〔銀座ささ花〕


■ニュージランドの土産のしおり