12月は「改定 常用漢字表」で始まる

●菊池先生のエッセイで、今回、内閣告示された「改定 常用漢字表」のことに関して、次のように述べておられる。

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漢字使用の目安となる改定常用漢字表が30日、告示された。今朝の朝刊4紙(朝日・毎日・読売・産経)を見たが、扱っているのは朝日だけだった。読売は昨日の夕刊も買ったが記事はなかった。ネットを見ると、読売は11月30日朝刊で報じたらしい。告示前に記事を掲載するというのが新聞のやり方なのか。
6月の審議会答申の際に記事にしたから、もういい、という考えなのかもしれない。
甲子園の高校野球の開会式のリハーサルを報じたり、オリンピックの開会式のリハーサルを報じたり、と何が何でも早ければいいという世の中になってしまった。
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●新聞各紙の報道のチグハグについては、私も常々感じている。殊に、国民全体に関わる内容である、当用漢字・常用漢字人名用漢字・送り仮名の付け方などの報道については、適正な報道が望まれる。

●何はともあれ、常用漢字が196字追加され、人名用漢字も67字ふえる。私のように古典文学を翻刻している者も、これらの点に注意して本文作成に取り組まなければならない。

朝日新聞、12月1日