読書専用型 × 多機能型

電子書籍の端末が、大きく2つに分かれて、激しい争奪戦を展開しそうであるる。アップルの多機能型アイパッドが5月に発売されて、電子書籍の世界に火がついた。これに対して、ソニーから今度発売されるリーダーは、アマゾンのキンドルと同じ、読書専用に特化して、差別化を図っている。多機能型か読書専用型か。今後、どのように展開するか、はっきりはしないが、多分、住み分けて、それぞれ利用されるだろう。私は、もちろん、リーダーの方を利用する。

●電子書店も乱立ぎみだという。電子データ化の規格統一も必要で、海賊版への対応も急ぐ必要がある。アップルは海賊版書籍に関して、「申し出があれば対処」するという立場らしいが、販売前のチェックにもっと積極的に取り組まないと、批判の対象になるだろう。ハゲタカのようなビジネスは文化社会には似合わない。

朝日新聞、11月26日