河北新報 エコベント を紹介

●10月26日の「河北新報」に、斎藤金型で開発した、エコベントが紹介された。門外漢のわたしに、詳細はわからないが、プラスチック製品を作る時の生産性を向上させるものとして、次第に利用され、普及しているようだ。河北新報の記事を紹介する。斎藤家の3代目、斎藤親盛、仮名草子作者・如儡子も喜んでいるだろう。
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「プラ成型ガス抜き効率化 長井・斎藤金型が装置開発

 金型製造やプラスチック成型を手掛ける斎藤金型製作所(山形県長井市)は、プラスチックなどの素材を金型に充てんする際のガス抜きを効率的に行う機械装置を開発した。27日に愛知県刈谷市で始まる「とうほく6県自動車関連技術展示商談会」(東北6県など主催)に出展し、国内工場向けに装置の機能を紹介する。
 加熱されたプラスチックを高圧で金型に流し込む「射出成型」の工程では、高温の原料から生じるガスを金型の外へ逃がす「ガス抜き」が欠かせない。気体は圧縮すると温度が上がる性質があり、ガス抜きが不調だと金型内部の温度が上昇し、熱で製品が変形したり焦げてしまったりする。
 一般的には、ガスは抜けるが、プラスチック原料は漏れ出さない20マイクロメートル(50分の1ミリ)程度のすき間を金型に設ける。しかし、この方法はうまくガスが抜けないこともあるため、特に大型製品では歩留まり向上が課題だった。
 同社は発想を転換し、ガス抜き穴を拡大。ガスが抜けきった時点で充てんが止まる射出成型ガス抜き装置(商品名エコベント)をガス抜き穴に付加するアイデアを実用化し、国内外の特許取得手続きを進めている。
 システムは同社が利用しているほか、西日本の他社工場に導入済み。山形県工業技術センターなどの分析で、従来の方法に比べ、製品に生じる微細なゆがみを大幅に抑える効果も実証された。歩留まり向上でエネルギーや原料の無駄が減り、環境負荷も低減できる。
 斎藤輝彦社長(46)は「からくり技術的な発想で問題を解決できた。信頼できるメーカーと協力し、日本の製造業を守りたい」と話している。
 同社は斎藤社長の祖父が戦時疎開で始めた工場がルーツ。1964年に現在の組織になった。  2010年10月26日火曜日」
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河北新報 


■斎藤金型開発のエコベント