アルハンブラ宮殿とメスキータ

小手指のリブロへ行ったら、週刊世界遺産の「アルハンブラ宮殿コルドバの歴史地区」が出ていた。私は、平成14年(2002)の夏休みに、梶木氏・野沢氏・今泉氏とスペインに10日間観光に行った。バルセロナバレンシアマドリード・トレド・グラダナ・コルドバと廻ったが、アランブラ宮殿とメスキータは、特に印象に残る歴史的な遺産だった。長い長い歴史の中で、イスラム文化キリスト教文化が融合して、今日に伝えられている。熾烈な宗教戦争を潜り抜けて、優れた建築文化は遺された。憎っくき敵の物でも、美しい文化は、人の心を揺り動かすのであろう。

コルドバで、1人の大学生に出合った。彼は、アルバイトに、CD−Rを作って売っていた。試しに1枚買ってやった。帰国して見てみたら、日本語の解説もあり、内容は良かった。メスキータの最後のキリスト教による大改築で、モスクの中央に屋根をぶち抜いて建てられた礼拝堂が、空撮で収録されていた。また、この建造に従事した309人の石工たちのサインのプレートの写真も貴重で、そこには、キリスト教徒、ユダヤ教徒イスラム教徒が混在している。長い人間の歴史を物語っている。

■週刊 世界遺産アルハンブラ宮殿コルドバの歴史地区」

■2002年8月23日 今泉氏撮影

コルドバのメスキータ

キリスト教の大改築 コルドバ大学生のCD−R より 

聖歌隊席 キューバ産のマホガニー材使用

■石工士達の309のサイン。
キリスト教徒、ユダヤ教徒イスラム教徒 の名が刻まれている。