『山梨日日新聞』 の大誤植

●昭和28年(1953)8月3日(月)、『山梨日日新聞』第3面には、高校野球静大会の結果が報じられている。見出しは「本県勢は総崩れ 敗因 甲工打撃、都留立遅れ」とあり、第一試合は、都留×浜名で、1対2で浜名の勝ち。第2試合は、甲工×静商で、0対10で静商の勝ち。それで「山梨県勢は総崩れ」とあり、これはこれでよい。しかし、私は地下鉄の中で読みながら、甲工×静商の得点を見て仰天!!?? 甲工10対0静商 となっているではないか。60年近く前の事ではありますが、誤植は誤植、大誤植である。

●もちろん、甲工0対10静商 が正しい。甲工の5安打に対して、静商は14安打である。因みに、第1試合の、都留×浜名は、都留8安打に対して、浜名は6安打、安打では都留が多い。この試合、五味君は4打数1安打。前年優勝している彼は、この試合の惜敗を今も覚えているものと思う。五味君は大学野球でも芝浦工大で大活躍をした。私は、法政のテニス部に入って、毎週、川崎のテニスコートで練習もし、長野の夏の合宿へも行ったが、先輩との余りの実力の落差に呆然として、1年で退部した。

■■『山梨日日新聞』昭和28年(1953)8月3日(月)