今だからこそ 『日本文学史』

●「文学の歴史は、人間の歴史である。時代を超えた、人々のこころの歴史であ
  る。
  文学の歴史は、時を映す鏡である。その時代・折々のすがたを伝えている。
  文学の歴史は、過去を語り未来を予見させる。明日を望み夢見るための、豊か
  な糧である。――
  そういうものとしての文学を、日本文学史を学びたいと願う人たちを思って、
  この本を編んだ。」

●『はじめて学ぶ 日本文学史』(2010年5月20日、ミネルヴァ書房発行)の編著者、榎本隆司氏は、「はじめに」でこのように記している。
●現在、多くの大学の組織やカリキュラムから、「日本文学」の語が消える傾向にあり、「文学」や「日本文学」が軽視される傾向にある。人間の文化を評価する皮相的な基準の影響であろう。第二次世界大戦中、「文学」は役に立たないからと、文学雑誌への用紙の配布を中止したり、様々な制限を加えた。これと、同レベルのものであろう、と私は思っている。日本人1人1人が、日本文学を大切にし、日本の古典文学を、自分の中に蓄えないで、この国際社会をどうして生き抜いてゆくことが出来ようか。

上代・中古・中世・近世・近代、の各時代の文学を、整理して、分かりやすく解説した『日本文学史』の刊行に感謝する。

★本書の詳細内容 → http://www.ksskbg.com/sonota/shin.htm

■■『はじめて学ぶ 日本文学史