[日本文学検定] スタート

●昨日は、日野の実践女子大学のキャンパスへ初めて行った。実践女子大学には、渋谷キャンパス時代に、何度も仮名草子諸本の調査でお世話になっている。山岸徳平先生時代である。しかし、日野は初めてである。近世文学会があって研究発表を聴いた。神津武男氏の「浄瑠璃本のベストセラー ―残存点数の比較にみる受容の実態―」が面白かった。

●会場入口で、久し振りに、新典社の本橋さんと出会った。本橋さんには、本当に長い間、お世話になった。同社に入社して20年近くだと仰っていた。ところで、本橋さんは、今度、日本文学検定を始めるので宜しく、と実施要領などを下さった。新典社は日本文学の魅力を普及させたいと、新書シリーズを創刊したが、どうも思わしくなく、今度は、新企画として、「日本文学検定」をスタートさせたという。新典社新書は、ちょうど、私が文春新書から1冊出した頃のスタートで、私も新典社新書を気にして、時々、書店で見ていたが、やはり、厳しかったようである。

漢字検定・日本語検定・書写検定・歴史検定なと、検定ばやりとも思われるが、私も、現役の頃は、国文・日文の学生に実力を付けてもらいたいと、漢字検定・書写検定に関与したことがある。また、日本語検定に関連して、教え子から相談されたこともあった。今度、新典社は日販とタイアップして、日本文学検定をスタートさせることになったという。この企画が、成功して、多くの人々が、日本文学に関心を持ってくれるようになって貰いたいものである。

「日本文学検定」 → http://www.nichibunken.com/

■■「日本文学検定」