没後200年記念 上田秋成

京都国立博物館
特別展観 上田秋成
主催:京都国立博物館・日本近世文学会、共催:NHK京都放送局 
平成22年7月17日(土)〜8月29日(日)

雨月物語』で有名な上田秋成(1734〜1809)は、小説家・俳人歌人国学者として上方で活躍し、独自の世界を築きました。彼の雅俗にわたる文事と、彼と交友した多くの文人や画家たちの書画を集め、秋成を通して見た18世紀後半の多彩で豊かな、文学・芸術の世界を紹介します。
会場 京都国立博物館 特別展示館

●『雨月物語』(初版本、京都大学附属図書館所蔵本)・『春雨物語』(富岡本、天理図書館所蔵本)など、秋成関係の貴重な資料が展示されるようである。是非とも閲覧に京都へ行きたいと思う。

●私は、重友毅先生の『雨月物語』の演習で「吉備津の釜」を担当した時から、秋成に魅せられ、特に、秋成の国学を解明しようと取り組んだ。重友先生は、君には大学院では秋成をやってもらいたい、と申されたが、大学院へ進まなかったので、結果的には仮名草子を専攻する事になった。そんな経緯もあったので、昭和61年に、『桜山本 春雨物語』を出した時は、この作品のテキスト研究の現状に出合って、大きなショックを受けた。今は、これも、いい思い出である。

■■没後200年記念 上田秋成 展

■■『桜山本 春雨物語』 鹿島則幸氏旧蔵、現在は昭和女子大学図書館蔵