「日本電子書籍出版社協会(仮称)」 発足

朝日新聞の報道によると、朝日新聞出版・NHK出版・学研・角川・河出・講談社・光文社・集英社小学館・新潮社・中央公論文藝春秋など21社が、電子書籍市場の拡大を予測して、「日本電子書籍出版社協会(仮称)」を2月に発足させるという。アメリカのアマゾンが、読書端末「キンドル」の日本語版を発売することになったが、それへの対応としての処置らしい。

電子書籍市場は年々拡大していて、2008年の国内市場は464億円であったが、5年後には3000億円になる可能性があるという。ネット社会の新しい動きには俊敏に対応する必要があるだろう。

●菊池氏と私は、2000年5月に「J−TEXTS 日本文学電子図書館」を立ち上げ、著作権の切れた、日本文学作品のテキストをネット上に公開した。この時、著作権や出版権に関するガイドラインを作るため、主要出版社数10社にアンケートを送付した。しかし、回答を寄せたのは数社に止まった。10年前の出版界は、電子書籍に関心を示さなかった訳である。今、その時代が押し寄せている。

■■朝日新聞 2010年1月13日

■■開設当初の「J−TEXT 日本文学学術的電子図書館

■一定期間は、私の所蔵本の画像を公開したこともあった。

■現在の「J−TEXTS 日本文学電子図書館
 2010年1月14日現在、アクセスは65万を突破している。