小澤征爾氏 食道ガン を公表
●昨日の朝日新聞・夕刊で、小澤征爾氏が食道ガンであると報じられた。また、夜のテレビでも医師と共に会見をしていた。日本だけでなく海外のメディアも多く取材に集まっていた。音楽の世界では、世界的な指揮者である。会見の様子では、ガンは初期段階で転移は認められないという事であるから、現在の医学水準からすれば、快復は間違いないとは思う。しかし、油断は禁物である。万全な治療をして復帰して欲しいと、心から願っている。
●小澤氏は、1935年の生れ。作家でノーベル文学賞を受賞した、大江健三郎氏も、1935年の生まれ。ニュースキャスターとして活躍した筑紫哲也氏も1935年生まれ。実は、私も同じ1935年の生まれで、生活年齢が同じのこれらの著名人には、特に親しみがあり、その活躍を願い、一種、誇りのようなものを抱いている。しかし、このように、偉大な事を成し遂げ、活躍していた方も、活躍している方も、寿命の壁はある。筑紫氏は2008年にガンで他界してしまった。小澤氏は6ヶ月間の活動を取りやめたという。お元気に指導し、指揮する様子を再び拝見したいと念じている。
●実は、私の父も食道ガンであった。昭和22年に58歳で他界した。私が小学5年の時である。兄と二人で、雨の日も、風の日も、父の薬を貰いに身延山病院へ行った。しかし、当時の医学では、如何ともしがたかった。だから、私も人間ドックでは、ガンに注意するように、と何時もコメントがある。2ヶ月ごとの血液検査結果に異常が無いからといって、安心できるものではない。与えられた寿命の範囲でやることをやるのが、人間だと思っている。