本年 2つ目 の プレゼント

●昨日、仏像文化財修復工房の松岡誠一氏から『斎藤家 御位牌(大) 修復報告書』が届いた。仮名草子作者、如儡子・斎藤親盛の御子孫の斎藤豪盛氏から年末にお電話があった。12月25日、かねて依頼していた斎藤家の位牌の修復が済んで、新潟の仏像文化財修復工房の松岡誠一氏が届けてくれたので、僧侶を招いて、入魂の法要をしてもらい、次の位牌の脱魂法要をして、この修復をお願いしました、というもの。私も、最重要な位牌ゆえ、ほっとして、越年した。

●その修復の報告書が松岡誠一氏から、届いたのである。早速、拝読、私としては、このような文化財の修復は初めてのことであるから、ああ、このようにして進めるのか、と感激することが実に多かった。2009年12月28日、松岡誠一氏作成の修復報告書は、

Ⅰ名称・員数、Ⅱ所有者、Ⅲ安置場所、Ⅳ調査に至る経緯、Ⅴ法量、Ⅵ構造、Ⅶ損傷状況、Ⅷ所見、Ⅸ修復基本方針、Ⅹ予定修復工程

という項目からなっていて、修復工程が具体的に写真添付で記述されている。

●私は、すぐ、斎藤氏に電話して報告し、続いて松岡氏に電話して御礼を申し上げた。新年のスタートに際して、このようなプレゼントを頂き、感謝している。

■■『斎藤家 御位牌(大) 修復報告書』

■右端に如儡子法名が明瞭に写っている。このように明瞭な文字を見た如儡子の研究者は私が最初だろう。 赤外線写真