カレンダー & 手帳

●菊池先生がエッセーの中で、カレンダーについて「 カレンダーはほとんどが日曜日始まりである。これはオカシイのではないか。安息日は週の最後に来るべきである。」と述べていた。なるほど、と思って、私の書斎と寝室を見てみたら、6枚あるカレンダーが、みな、日曜日から始まっていた。

●私は、日記も書くが、手帳も大切に活用している。学生時代は法政大学の手帳を使っていたが、卒業と同時に、さらりと、吉川弘文館の『歴史手帳』に切り替えた。以後、現在まで、毎年、この『歴史手帳』を使用している。一時期、3方金箔の特製本を使用したことがある。あるスジから寄贈されたものである。この『歴史手帳』は古典研究者にとっては、実に便利な内容が盛込まれている。

●さて、菊池先生が、日曜日は安息日ゆえ、週の最後に来るべきである、と申されるのも一理ある。早速、吉川弘文館の歴史手帳を調べたら、昭和48年(1973)までは、日曜日から始まっているが、次の、昭和49年から月曜日始まりに変更されて、現在に及んでいる。菊池先生と同じ御意見が出されて、変更されたのであろう。

●私は、この『歴史手帳』に事務的な事項は記録して、それに基づいて行動している。予定は青色・黒色で記入、実際の行動は赤色で記入する。これで、予定通りに動いたか、予定以外の事項が発生したか、分かるようになっている。年間計画もトップに掲げている。このような事務的な記録も、45年間もたまれば、様々な感想がわいてくる。記録の尊さである。

■■吉川弘文館 『歴史手帳』 2009年 → 2010年