2010年はとことん龍馬

●2010年の、NHK大河ドラマは『龍馬伝』だという。またまた、テレビから目が離せない。脚本:福田靖、制作統括:鈴木圭、演出:大友啓史、龍馬:福山雅治岩崎弥太郎香川照之勝海舟武田鉄矢西郷隆盛高橋克実・・・。1968年の『龍馬がゆく』では、龍馬:北大路欣也勝海舟加東大介西郷隆盛小林桂樹で、岩崎弥太郎は出てこない。この辺りが、今度のドラマは面白そうである。

●私個人としては、幕末・維新では、勝海舟と親交のあった、最後の佐渡奉行鈴木重嶺、幕末維新の膨大な記録『桜斎随筆』を遺した鹿島則孝、幕末には勤皇の志士と交流を持ち、八丈島へ流されて、維新になって伊勢神宮の大宮司に抜擢された鹿島則文、これらの人物を研究しているので、また、1年間が楽しめそうである。

鈴木重嶺は、幕府解体後は、文筆生活に入り、歌を指導し、勝海舟ともよく会っていた。それは、この2人が、明屋敷伊賀という身分の低い出身であったから、お互いに、心が通じ合ったのだろう。晩年、重嶺は零落したが、10歳下の海舟は、重嶺のプライドを傷付けないようにして、お金の援助をしている。

■■鹿島則文 水戸藩士たちと交流していた頃
則文は、維新後、神宮皇學館の第2代館長に就任している。

■■神宮皇學館館長のころ