師説の復習

●五十嵐書店へ注文していた、『重友毅著作集』全5巻と『日本文学の研究―重友毅博士頌寿記念論文集―』の6冊が届いた。恩師の著作だし、記念論集ゆえ、当然既に所蔵しているが、いずれも、書き込みがヒドク、読みにくいので、少し綺麗な本で、改めて読み直したいと思った。

●重友先生の研究会には、400回以上参加させて頂き、直接御指導頂いた。御著書も、何回も何回も読んで、吸収させて頂いた心算であるが、果たして、何処まで理解できたか。リタイアしたことでもあり、この際、もう一度、読み直したいと思う。発行所は文理書院である。社名を「文理」に変更する前である。

●出版社が重友先生の著書を出したいという意向は、市川先生を通してであった。その直後から、先生は、私にいろいろ、相談された。私が、出版編集の経験者だからであろうと、内心では推測していた。はじめ、出版社は研究書の単行本を出したいと希望していた。しかし、先生の研究生活と御年齢を考えて、私は研究のまとめを提案した。著作集あるいは全集、ということである。著作集全5巻の原稿は全て複写して、原物を出版社に渡し、コピーは私が保管して、万一の場合に備えた。オビや内容見本の文章作成には、高橋先生や私が参加した。
■■重友毅著作集第1巻『西鶴の研究』(1974年2月10日)

■■重友毅著作集第2巻『芭蕉の研究』(1970年9月10日)

■■重友毅著作集第3巻『近松の研究』(1972年4月30日)

■■重友毅著作集第4巻『秋成の研究』(1971年5月30日)

■■重友毅著作集第5巻『近世文学論集』(1972年9月30日)

■■『日本文学の研究―重友毅博士頌寿記念論文集―』(昭和49年7月15日)
この書名「日本文学の研究」は、各常任委員から出された中で、私の提案したものである。

■■重友毅博士近影 これは私が、ひばりが丘の御自宅へ伺って、NIKON−Fで撮影したもの。

■■全6冊