山形=天童=石澤先生 → 山形・酒田=如儡子

●私は、仮名草子の『可笑記』を研究してきたが、40年ほど前は、作品研究に重点を置いていて、作者の調査は後回しにした。日本文学研究会に入会させて頂き、石澤先生に出会った頃は、山形県は特別の県ではなかった。石澤先生は天童の御出身で、将棋の駒の産地である事くらいは知っていたが・・・。

●しかし、その後、野間光辰先生の研究によって、『可笑記』の作者、如儡子・斎藤親盛が、山形・酒田の筑後町の生まれと分かり、以後は、私にとって山形の酒田・鶴岡・藤島・羽黒・長井などは、切っても切り離せない所となった。毎年夏休みは酒田へ行く事になった。酒田駅近くの東急インは定宿であった。羽黒山の宿坊に連泊して羽黒山の長老にお会いし、山内をくまなく調査した。40年後の現在は、石澤先生の山形は、私の故郷・甲州・身延よりも近い存在となっている。

■■「羽黒三山の天然水」採水地=山形県鶴岡市羽黒町。ナチュナルミネラルウォーター。
我が家の 水・ポカリ・コーラ などの担当は私。毎日、近所のSEIYUへ行っている。水は、羽黒山の地下水が原水だと言う。とすれば、私は如儡子が飲んだ水を毎日飲んでいることになる。ラッキー。