仏像文化財の修復

●今、東京国立博物館平成館で「国宝 阿修羅展」が開かれている。その関係で、TV・雑誌で仏像ブームだという。友人や教え子の何人かからも観てきたと報告を受けている。入場者も14日に50万人を突破したと報じている。ただ、私は、怠惰な日々を送っているのに、未だ、上野へ出かけていない。6月7日まで、さて、どうするか・・・。

●昨日、仏像文化財修復工房の松岡誠一氏から、お手紙を頂いた。実は、この2月に、仮名草子作者、如儡子・斎藤親盛の御子孫・斎藤豪盛氏からの依頼で、仏像文化財の修復をしてくれる所を探していた。昭和女子大の歴史文化学科にも専門家の先生がいるので質問しようかとも思ったが、念のため、ネットで検索して、幸いにも、仏像文化財修復工房の松岡誠一氏にめぐり合った。

●斎藤家に伝わる、先祖代々の位牌の補修をしたいという事である。斎藤家には11基の位牌があるが、この補修を引き受けて下さったのが、松岡氏である。8月のお盆過ぎに順次着手して下さる由である。このようにして、文化財は修復され、保存されてゆく。有り難いことである。

■仏像文化財修復工房→http://www.h7.dion.ne.jp/~butsuzou/

●斎藤家の如儡子・斎藤親盛の位牌を、初めて拝見したのは、昭和62年(1987)8月であった。「武心士峯居士 延宝二年甲寅三月八日」の文字に出合った時の感激は、今も忘れられない。

■■斎藤家位牌〔2〕

■■同 部分 右端に如儡子法名

■■2009年2月現在