文春新書 2008年ベストセラー 第8位 

文藝春秋2008年ベストセラー  〔新書〕(文藝春秋HPより)
1位『強欲資本主義 ウォール街の自爆』神谷秀樹
2位『昭和の名将と愚将』半藤一利 保阪正康
3位『ロシア 闇と魂の国家』亀山郁夫 佐藤 優
4位『ラブホテル進化論』金 益見
5位『昭和陸海軍の失敗』半藤一利 保阪正康 福田和也ほか
6位『霞が関埋蔵金男が明かす「お国の経済」』高橋洋一
7位『岩佐又兵衛』辻 惟雄
8位『旗本夫人が見た江戸のたそがれ』深沢秋男
9位『「古事記」の真実』長部日出雄
10位『松本清張への召集令状』森 史朗

●まさか、私の書いた本が、これほど、読者に受け入れてもらえるとは、とても予想していなかった。初めての啓蒙書であり、生来の愚直で、お世辞にも、分かりやすい文章とは言えない私の新書、ここまで伸びたのは、ひとえに、編集者の助言と、そして、大河ドラマ篤姫』のお蔭だと思う。

●私は、昭和45年に謄写版刷の『可笑記評判』を自費出版して以来、60点余の本を出してきたが、全て研究書であり、高定価・少部数のものであった。50部・150部・300部・500部・1000部であった。現役の間は、啓蒙書の依頼があっても断っていた。現役の時に、啓蒙書や教科書を出すと、研究が遅れる。ゆえに、啓蒙的な雑誌も執筆は断ってきた。自分の方針が実行できたのは、周囲の協力があったからである。今更ながら、妻に感謝している。