今日の話題、朝日新聞から

●今日の朝日新聞には、私の目を引く3つの記事があった。1つ目は、12面の「私の視点」の尾崎孝雄氏の「年金偽装、私が告発した理由」である。尾崎氏は滋賀県出身の元社会保険事務所職員である。現在、社会問題になっている年金問題の具体的な証言である。標準報酬月額の記録改ざんの実例を述べている。先月まで20万円だったのを9万8千円に改ざんしたという。
すごいことだ。その社員は、定年後の年金は当然、減額される。
▲私の友達は、小さい会社に長年勤務していたが、定年後、失業保険を貰おうと思ったら、会社の役員になっていたので、貰えなかった。保険料を会社が払っていなかったのである。

●2つ目は、30面の、芭蕉の書簡発見の記事。芭蕉俳諧人生の総仕上げとも言うべき「細道の旅」に出発する2ヶ月ほど前の、元禄2年(1689)閏1月20日のものという。この旅の同行者ははじめ路通だったらしい。それが急遽、曾良に変更された。その辺りの芭蕉の心境が分かるらしい。山形市の山寺芭蕉記念館の近辺で発見されたという。
▲同じ弟子でも、師匠にとっては、それぞれの思いがある。別に曾良が悪いという訳ではない。師弟関係は、微妙なところがあ。だから、教え子が、我が師を軽々しく〔恩師〕と言ってはならない。

●3つ目は、31面の、午後3時「全員解雇します」という、不動産賃貸の家賃保証会社「リプラス」の倒産と社員の解雇処分を報じた記事。「即時解雇通知」を手にする社員の写真が出ている。私の友人も、あのバブル崩壊の時、これと同じウキメにあった。
▲経営者も好きこのんで、会社をつぶしている訳ではない。そうではあるが、経営が順調な時には、多額の報酬をとって、社員よりも羽振りの良い生活をエンジョイしていたのだから、舵取りを誤った責任は重いだろう。