ポックリ と 逝く

●『達者で ポックリ。』「最期まで元気に楽しく生きるためには・・・」東洋経済新報社から発行された本の書名とキャッチコピーである。かねがね、私が考えている、老後の生き方そっくりなので、驚いた。しかも「目にやさしい大きな活字」と添えられている。名医の著書だという。人間の最期は、余り長く病院の世話にならず、この世を辞したいものである。

●私は、一応、80歳まで生きたとして、それまでは、杖をついたり、車椅子に乗ったり、骨折で入院したりして、家族の者たちに迷惑にならないようにしたいと思う。80歳になれば、そこから先は短い。だから、散歩もきちんとして、サプリメントも飲み、食事も規則正しく摂っている。

●私は、恩師の重友先生も、長澤先生も78歳だったので、一応、この年齢を目標にしている。それまでにあと何年か、これを計算して、残された仕事を纏めなければならない。ざっと考えても4冊は出したい。これを実現するためには、健康が大切であろう。人それぞれに、生き方や目標があるので、100歳まで生きれば、それで良い、というものでもない。

●研究のまとめとして、これまでの雑誌発表の論文を纏めて単行本にしたいとは思うが、これとても、しなくても、特に問題が残るわけではない。ま、出来たらやろう、くらいでよいかと思う。若い研究者がたくさん居るし、何の心配も無い。それが人間というものであろう。

●昨日、斉藤医院から、化学検査報告が出た。結果は、総蛋白、肝臓機能、脂質代謝尿素窒素、糖尿、それぞれ、ほぼ良好。ヘモグロビンがわずかに基準値をオーバーしていた。しかし、だからと言って、1年後が保証されている訳でもない。それが、生き物としての人間のアヤウサであり、はかなさでもある。出来ることなら、ポックリとお願いしたいものである。