ネット上での 忘れられる権利

●今日の朝日新聞で、ネット上での個人情報の問題を取り上げている。ネット上に情報発信するのは、現在、非常に簡単になった。私がネットを始めた10年以上前は、情報発信する人は少なく、多くのユーザーが情報を受け取る側だった。ところが、現在は、情報発信が簡単になり、誰でもブログが書けるし、facebooktwitterで自分の事や、身の回りのことを書く込む。簡単になったのはいいけれど、問題は、一旦発信された情報を削除するのは、誠に大変である。
●私は、10年前に昭和女子大を退職した。退職する時、大学の研究室の情報は全て削除して、これで、もう関係は無い、とそう思った。しかし、現実には、その後、ネット関連の進歩で、情報の容量も拡大し、送信速度も速くなり、重いといえば、すぐ軽く出来るようになった。そこで、研究室から発信した情報が、一旦コピーされて拡散すると、もう、削除することは至難のこととなる。
●私は、ブログも10年以上前から書き込んでいるが、舌禍事件も多く、何度かトラブルを起こした。関係者に迷惑かけてしまったこともある。いくら、情報元のデータを削除しても、全面的に消滅させることは非常にむつかしい。私も、間もなく、この世を去るが、私に関する情報は、何時まで出回り続けるのであろうか。「死去ネット」にあらかじめ書き込む訳にもゆかない。大変な世の中になった。
■忘れられる権利  朝日新聞 デジタル