10月 読書の秋

●今日から10月、読書、勉学、研究の秋である。今日の朝日新聞に、ノーベル賞作家、大江健三郎が自作の短編集を読み直して、文章を改めたり、削除したり、追加したりして、『大江健三郎自選短篇』を定本として岩波文庫から出したと報じている。
●旧作に朱を入れたページを見ると、なるほど、と思われるものが多い。大江健三郎は、近代作家の中でも、高く評価される作家だろうと思う。1935年生まれ、私と同年である。しかし、私が大学生の頃、既に作品を発表していた。私の尊敬する作家の一人である。
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大江健三郎自選短篇』 目次

I 初期短編集
奇妙な仕事
死者の奢り
他人の足
飼育
人間の手
不意の噂
セヴンティー
空の怪物アグイー

II 中期短編集
頭のいい「雨の木(レイン・ツリー)」
「雨の木(レイン・ツリー)」を聴く女たち
逆さまに立つ「雨の木(レイン・ツリー)」
無垢の歌,経験の歌
怒りの大地に冷たい嬰児が立ちあがって
落ちる,落ちる,叫びながら……
新しい人よ眼ざめよ
静かな生活
案内人(ストーカー)
河馬にまれる
「河馬の勇士」と愛らしいラベオ

III 後期短編集
「涙を流す人」の楡
ベラックヮの十年
マルゴ公妃のかくしつきスカート
火をめぐらす鳥

生きることの習慣(ハビット・オブ・ビーング)――あとがきとして
初出一覧
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大江健三郎  朝日新聞 デジタル より

■改訂の様子