歴史上の記録

●私は、今、近世初期の仮名草子作者・如儡子斎藤親盛の父、斎藤筑後守広盛の伝記を書いている。時代は、関ヶ原合戦の時、場所は東北長谷堂城・酒田城。斎藤広盛は、酒田城主・志田義秀、志村伊豆守光安に仕えた。志田義秀・志村光安は、最上藩主、最上義光・家親・義俊に仕えた。最上義光は、徳川家康に仕えている。
●そこで、日本全国を見渡す史料、『徳川実紀』などを調べる。次に最上藩の史料を調べる。さらに地域を限定した最上領内の記録を調べる。さらに、興味津々で書き綴った物語、軍記なども調べる。そのようにして、天正・慶長・元和の時代に庄内で活躍した、一人の武将の足跡を追う。
●今回、公開された、「昭和天皇実録」も、やがて、後世の研究者などが、この時代に生きた、一人一人の人間の社会的位置づけの時、活用されるものと思う。
■『最上記追加』内閣文庫蔵