国文研 古典籍 30万点 ネット公開
●今日の朝日新聞夕刊によると、国文学研究資料館が、10年がかりで、国内の古典籍約50万点の内、30万点をデータベース化して、ネット上に公開するという。有り難いことである。私は、現在、仮名草子の研究をしているが、最近では、古典籍のデータが、国立、公立、大学図書館などで、ネット上に画像公開されていて、かなり利用できるものがある。総事業費は、88億円というが、税金の使い道も、このようなところに使用されるならば、国民は文句を言わないだろう。
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古典籍30万点ネット公開へ 国文学研究資料館、10年かけ
2014年8月5日16時30分
国内の古典籍約50万点のうち30万点をデータベース化し、ネット上に公開しようという取り組みが始まった。国文学研究資料館(東京・立川)が今年度から10年かけ、国内20大学の資料などを画像化し、書誌データなどで検索できるようにする。ネット上で誰でも見られるようにし、新たな研究を呼び込む狙いがある。
古典籍は、明治期以前に書写されたり印刷されたりした資料。2017年度から順次公開する予定だ。海外の研究者が日本の古典籍を閲覧しやすくなり、研究の国内外格差がなくなる利点もあり、国内外の研究施設との共同研究も進める。総事業費は88億円。
欧州連合(EU)には、加盟各国の100機関以上が参加する1900万点のデータベース「ヨーロピアナ」がある。中国や韓国でも画像公開が進んでおり、日本は出遅れていた。
国文学だけでなく、医学や漢方の資料も扱う。国文学研究資料館の山本和明・特任教授は「例えば、いままで活字になっていない鶴の料理を紹介する本もある。料理研究と古典が結びつけば、新たな研究が生まれる可能性がある」と話す。(高津祐典)
【朝日新聞 夕刊】
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■国文学研究資料館